シーズン60発ペースのスタントン、61本塁打超えで“真の本塁打王”に?
44発スタントン、61発超えならボンズ&ソーサ&マグワイアへの議論再燃?
マーリンズのジャンカルロ・スタントン外野手が驚異的なペースで本塁打を量産している。15日(日本時間16日)の本拠地ジャイアンツ戦では6試合連続本塁打となる同点44号ソロをマーク。8月は14戦11発。最近35試合では23本塁打を放っており、今季118試合目で44本はシーズン60本塁打ペースだ。
前日の43号は1996年にゲリー・シェフィールドが記録した42本を抜いて球団シーズン最多本塁打記録に。さらに記録を更新したスラッガーには2001年にバリー・ボンズが73本塁打を打って以来となる60本塁打超えに期待がかかる。本塁打を量産する27歳は米国内でも大きな注目を浴びており、ESPNも「ホントかウソか? ジャンカルロ・スタントンが真の本塁打記録に迫る」との見出しで特集を組んだ。
同特集ではスタントンの本塁打について「記憶にある者にとっては、これはマーク・マグワイアとサミー・ソーサが(1961年に61本塁打を放った)ロジャー・マリスを抜き去った1998年の実りある夏を思い出させる。または2001年のバリー・ボンズを」とレポートし、35試合23発は1998年のソーサ(25本)、2001年のボンズ(24本)、1999年のマグワイア(23本)しか達成していないことを紹介した。
またこの3選手ともに薬物使用の話題が持ち上がったことを踏まえ、「もしスタントンがこのまま状態よくマリスの61本に近づけば、我々がボンズ、マグワイア、ソーサの記憶を消し去ることを勧めるかのように、マリスが真の本塁打記録保持者だとの世論が出てくるだろう。少なくとも彼らの数字を消し去ることを勧めるような」と言及。マリスの61本塁打を超えた時点で、スタントンを“真の本塁打王”とする声が上がる可能性を伝えている。
マーリンズは残すところ44試合。スタントンは16本塁打で60本、17本塁打で61本に到達する。史上6人目のシーズン60発超え、さらにはその先の記録も期待されるスラッガーから目が離せない。