本塁打王レアードが指揮官にアーチ予告!?「2本お願いします」「オーケー」
栗山監督が親心「(日本に)慣れすぎないように」
日本ハムのブランドン・レアード内野手が17日、本拠地で行われるロッテ戦で2発を約束した。
前夜来日3年目で通算100号を達成したばかりの主砲は、この日の練習中、自ら栗山英樹監督に絡んでいった。ベンチで数十人の報道陣に囲まれて取材を受けていた指揮官に手を振って「オハヨー」とあいさつ。師弟による掛け合いが始まった。
栗山監督「ゲンキデスカ?」
レアード「マアマア」
栗山監督「トゥデイ! ホームラン2本お願いします」
レアード「オーケー」
本塁打王トップを走る主砲は、そう言って涼しい顔でベンチ裏に引き上げていった。
愛弟子を見送った栗山監督は「いろんなことがあって、こいつ反省しているんだよ」と苦笑いした。
「日本に慣れることは大事だけど、慣れすぎないように。まだ若いから、楽しみとふざけるの線引き、けじめがつかなくなる時がある。1年目は全然打てなくて必死だった。あの気持があれば、絶対にいいものが出る。どんな仕事も同じだけど、長くやることの難しさというものがある」
こうやって厳しいことを言うのも「数字を残してやりたい」という親心の表れだ。
「さあ、今日は(ロッテ先発は)唐川。行きましょう! “2本打つ”って言ってたし、坊主が!」と声を大にして取材を締めくくった栗山監督。6月2日以来の3連勝へ、試合前からパワーをみなぎらせていた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)