首位ホークスを3.5ゲーム差で追う楽天、白熱のパ頂上決戦3連戦のカギは?

両軍ともに打線はやや下降気味

 ソフトバンクの先発は、7月27日のKoboパークで岸に投げ勝ち、プロ入り後初めて仙台で白星を挙げた東浜。ここまでハーラートップタイの12勝を挙げ、今やソフトバンクの大黒柱と言える存在にまでなった。前回登板だった8月10日のロッテ戦(ZOZOマリン)では7回途中で5点を失ったが、白星を掴んでおり、現在5連勝中だ。

 両チームともに、下降気味の打線に奮起が求められる。楽天は2試合連続で零封負けを喫しており、18イニング連続で無得点中だ。その中で対東浜の今季対戦成績を見てみると、ウィーラーは6打数3安打1本塁打の打率5割、松井稼も3打数2安打の打率.667と好成績を残す。復帰したばかりのペゲーロも1本塁打を記録。茂木は今季、まだ東浜との対戦がなく、この茂木とペゲーロ、ウィーラーの上位打線と、松井稼をいかに起用するかが、東浜攻略の鍵を握っているのではないだろうか。

 一方のソフトバンクは最近5試合連続で1桁安打を記録。8月に行われた14試合で、2桁安打は4試合だけと打線が湿りがちである。対岸で言えば、ここのところ4番に入っている柳田が11打数4安打の打率.364を残しており、主力野手の中では最も数字がいい。ただ、本塁打はなく、主砲の前に、いかに走者を溜められるかが、得点のチャンスを広げるポイントとなる。

 楽天は岸、則本の2本柱を送り込み、ソフトバンクも東浜、千賀をこの3連戦に投入する。これまでも息詰まるハイレベルな熱戦を演じてきた、楽天とソフトバンクの直接対決。終盤戦を占う上でも、両チームにとって重要な戦いとなるだろう。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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