ダルビッシュDL入りは戦力に余裕の証拠!? ザイディGM「慎重な対処が大事」

ドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
ドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

プレーオフ進出は確実、世界一を狙うためにも現時点で無理はさせず

 ドジャースのダルビッシュ有投手が19日(日本時間20日)、腰の張りのため10日間の故障者リスト(DL)入りした。17日(同18日)まで遡って適用されるため、27日(同28日)本拠地ブルワーズ戦から出場可能となる。7月31日のトレード期限いっぱいにレンジャーズから補強した右腕は移籍後3戦を投げただけでDL入りとなったが、ドジャースのザイディGMは現段階では大事を取ることが賢明であることを強調した。

 ダルビッシュは16日(同17日)に本拠地デビューとなったホワイトソックス戦で6回8安打3失点で降板。わずか90球でマウンドを下りたが、本人が腰の張りを訴えたため、大事と取っての措置だったことが、試合後に明らかとなった。直後はダルビッシュ自身もロバーツ監督も、先発ローテを外れずに予定通りに次回マウンドに上がることを強調していた。

 地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」電子版によれば、ザイディGMは「すぐに状態は良くなったと感じて、2度ほどキャッチボールもしたし、感触はいい」と症状は回復傾向にあることを強調。「投げようと思えば投げられたし、彼自身そのつもりでいた」と話しているという。

 先発投手の層が厚いドジャースは、今季から10日間に短縮されたDLを利用して、たびたび先発投手に休養を与えてきた。チームは現在87勝34敗とメジャー最高勝率を誇り、6連勝中と絶好調。先発ローテを見ても人材的に余裕があるため、プレーオフを見据えた場合、ここで無理をさせる必要はない。ザイディGMは「現状を考えると、彼が100パーセントだと感じること、比較的軽い怪我でも慎重に対処することが、我々にとって大切だ」と説明したという。

 18日(同19日)にはメッツからベテラン外野手グランダーソンをトレードで獲得するなど、1988年以来となる世界一に向けて着々と戦力補強をするドジャースだが、同時に現有戦力に休養を与えながらプレーオフを万全な体勢で戦おうという余裕も見える。現段階で名門の戦略に死角はなさそうだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY