ハム栗山監督が大阪桐蔭の一塁手気遣う「長いスパンではプラスになれば」
5位に低迷するチームと重ね合わせ「野球の怖さを改めて感じた」
日本ハムの栗山英樹監督が20日、本拠地での西武戦前に熱戦が繰り広げられる甲子園の話題に触れた。前日19日の第4試合は、接戦の末に9回2死から大阪桐蔭が仙台育英に逆転サヨナラ負け。栗山監督は「気になって車で見ていた。酷だよな」と、大阪桐蔭ナインを気遣った。
9回裏2死一、二塁から平凡な遊ゴロで試合終了かと思われたが、一塁手の右足がベースから離れてセーフになった。「(足の)幅を広げて暴投の準備をしていたのかもしれない。一生懸命やればやるだけ起こること。これが彼の人生にとって、長いスパンではプラスになれば」と願わずにいられなかった。
5位に低迷している今季のチーム状況に重ね合わる部分もあったようだ。「(選手に)ああいう思いをさせないようにと、こっちはやっているけれど、準備をすればするほどああいうことが起きるのが野球。野球の怖さを改めて感じた。難しいスポーツだよ。人間の生き様そのものだから」としみじみと語っていた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)