広陵・中村が大会新6本塁打の後は超美技 相手スクイズをダイビングキャッチ

2発で清原の大会記録を塗り替える1大会6本塁打、攻守両面で存在感発揮

 第99回全国高等学校野球選手権大会は22日、大会第13日が行われ、準決勝第1試合の天理(奈良)戦で広陵(広島)の中村奨成捕手が2本塁打を放ち、1大会の最多本塁打記録を更新。さらに、同点の5回には相手のスクイズを豪快なダイビングキャッチでもぎ取る美技を見せた。

 中村は初回1死二塁の好機で碓井の初球のシュートを完璧に捉え、バックスクリーンへ先制2ラン。今大会5本塁打として、1985年に清原和博(PL学園)がマークした1大会の通算最多本塁打記録に並んだ。さらに、3-4と1点を追う5回の第3打席では左中間へ完璧なソロ本塁打。今大会通算6本塁打とし、清原の記録を32年ぶりに塗り替えた。

 そして、その裏には守備でも見せた。先発・山本が先頭から連打を許し、無死一、三塁の大ピンチ。広陵はここで平元へと継投した。続く城下はスクイズを試みるも、小フライに。すると、中村が素早く反応し、前進してダイビングキャッチ。すぐに三塁に送球し、併殺に仕留めた。

 続く安原は空振り三振でこの回無失点。中村は打撃だけでなく、定評のある守備でも躍動。攻守両面で絶大な存在感を発揮している。

(Full-Count編集部)

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