田中将大、契約破棄で好条件の契約は可能か NY紙特集「価値はいくら?」
今季苦しむ田中、更なる好条件の可能性は… 米関係者「平均年俸は絶対無理」
右肩の炎症で故障者リスト(DL)入りしていたヤンキースの田中将大投手は、22日(日本時間23日)の敵地タイガース戦で復帰する。ルイス・セベリーノ投手、アーロン・ジャッジ外野手といった若手の活躍でワイルドカードでのプレーオフ進出圏内につける名門だが、田中は日米通じて初の2桁黒星を喫するなど8勝10敗、防御率4.92と苦しいシーズンとなっている。
2014年に7年総額1億5500万ドル(約169億円)の超大型契約でヤンキースに加入した田中は、4年目の今季終了後に契約を破棄してフリーエージェント(FA)になれる「オプトアウト」の権利を有している。では、田中がFAを選択した場合、残りの3年総額6700万ドル(約73億円)以上の契約を手にすることはできるのか。地元紙「ニューヨーク・ポスト」が「タナカの価値はおいくら? MLB幹部が6700万ドルの謎に踏み込む」と特集している。
乱高下を繰り返す今季の田中について、ニューヨークメディアは辛辣な視線を注いでいる。2014年に楽天からヤンキースにポスティングシステム(入札制度)を経てやってきたエースは、今季限りでオプトアウトし、FA市場に打って出る条項を契約に盛り込んでいる。
「チームのことはいつも最優先です。このチームのためにプレーしているわけですから。自分のできる限り最高の貢献をしたい。でも、実際のところ、今季はアップダウンが続いていますから。この事実には向き合わないといけません。自分の調子を取り戻して、活躍し始めることが大事。それが自分がやろうとしていることです」
20日(同21日)の敵地レッドソックス戦の試合前、キャッチボールを終えた後に取材対応した田中は、今季終了後の去就についての質問に通訳を介してこう語ったという。