前田健太メジャー2度目代打で捕ゴロ、159キロ速球を大ファウルで歓声
昨年7月21日以来の代打出場、メジャー初打席は初ホームラン
ドジャースの前田健太投手が21日(日本時間22日)、敵地パイレーツ戦で今季初、メジャー2度目の代打で登場した。昨年のメジャーデビュー戦でいきなり本塁打を放った“スラッガー”は、99マイル(約159キロ)の速球を大飛球のファウルにするなど見せ場を作ったが、最後は惜しくも捕ゴロに倒れた。試合は6-5でドジャースが勝利している。
ドジャースが1点勝ち越しに成功した延長12回。球場に代打として「ケンタ・マエダ」の名前がコールされた。2死走者なしの場面で打席に向かう日本人右腕の姿を見つけると、地元テレビ局「スポーツネットLA」の実況は「次の打者を見てください! ケンタ・マエダです」と驚嘆した。
延長12回の死闘で、手負いのベリンジャーを除く野手全員使ってしまったドジャース。1点を勝ち越したこともあり、打撃も頼れる前田に白羽の矢が立った。昨年7月21日のナショナルズ戦以来となるメジャー2度目の代打として登場した右腕は、パイレーツ6人目ネバラウスカスと対戦した。
ネバラウスカスと言えば、時速160キロにも迫る剛速球の持ち主。容赦なく初球から99マイル(約159キロ)の速球を投げ込んできたが、前田はこれを怯まずに強振。打球は右翼ポールに程近い一塁側スタンドに吸い込まれた。客席のファンが盛り上がる中で悔しそうな表情を浮かべる右腕に、解説は「マエダは99マイルを打ち返しましたよ。心配するな、余裕だという感じでしょうか」と大喜びの様子だった。
その後、カウント1-2と追い込まれると4球目の98マイル(約158キロ)低め速球を振ったが、詰まった打球は投手と捕手の間で停止。前田は全速力で一塁へ疾走したが、捕球した捕手の送球が一瞬早く、惜しくもアウトに倒れた。
前日のタイガース戦で6回に4失点を喫し、敗戦投手となった前田だが、この日は代打として消耗戦を盛り上げた。
(Full-Count編集部)