どちらが勝っても初優勝、古豪・広陵VS新興・花咲徳栄を徹底比較

ここまで8強が最高だった花咲徳栄

 花咲徳栄高校は、1982年創立の私立高校。2001年の夏の甲子園に初出場し、以後、夏5回、春4回出場と甲子園の常連校になる。夏は10勝4敗、春は3勝4敗。これまでの最高は春が2003年の準々決勝(ベスト8)、夏も2015年の準々決勝だった。

 現在のプロ野球には11位タイの6人が在籍しており、若手の有望株が多い。

根元俊一(ロッテ)
阿部俊人(楽天)
若月健矢(オリックス)
大滝愛斗(西武)
高橋昂也(広島)
岡崎大輔(オリックス)

 広島県勢としては、夏の甲子園は12回目の決勝進出。過去の決勝戦の戦績は7勝4敗、広陵が優勝すれば、広島商、呉港中(旧制)に続く3校目となる。なお春の甲子園は11回決勝に進出し、広陵が3回、広島商、崇徳が各1回優勝している。

 埼玉県勢は、夏の甲子園は3回目の決勝進出。1951年は熊谷が京都・平安に敗退、1993年は春日部共栄が兵庫・育英に敗退。花咲徳栄が優勝すれば、埼玉県勢としても初優勝になる。

 春の甲子園は、埼玉県勢は4回決勝に進出し、1968年に大宮工、2013年に浦和学院が優勝している。なお、1968年の大宮工の決勝の相手は広島県の尾道商だった。春夏の甲子園の決勝で広島県勢と埼玉県勢が当たるのは、これに次いで2度目。古豪広陵と、新興の花咲徳栄、栄冠はどちらの高校に輝くだろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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