千葉出身の楽天藤平、ゆかりのロッテ戦でプロ初勝利、勝利球は両親に

楽天・藤平尚真【写真:荒川祐史】
楽天・藤平尚真【写真:荒川祐史】

12球団高卒ルーキー白星一番乗りは球団5人目

 楽天の藤平尚真投手が今季12球団高卒ルーキーで白星一番乗りを果たした。22日のロッテ戦で今季3度目の先発。地元千葉県出身の右腕は、両親の見守る中で、ロッテ打線を5回までわずか2安打7奪三振、無失点に抑える快投を見せ、プロ初勝利をマークした。楽天の高卒1年目白星一番乗りは、07年の田中、12年釜田、14年松井裕、15年安樂に続く球団史上5人目になる。

 チームは6連敗中と苦しむ中、「連敗を止めようと強い気持ちでいった」と藤平。直球のMAXは148キロを計時した。初回鈴木に2死から左中間三塁打を許すも、4番ペーニャはキレのあるスライダーで簡単に空振り三振。6番中村は3打席連続三振に斬るなど、キレのあるスライダー、力強いストレートで、ロッテ打線に仕事をさせなかった。

 敵地ZOZOマリン特有の風をうまく使い、内角高めの釣り球も効果的だった。小学6年の時に千葉ロッテマリーンズジュニアに選抜され、2010年にNPB12球団ジュニアトーナメントで優勝している。ロッテはまさにゆかりの相手だった。

「クイックも(投手)コーチから格段に良くなったと言われた。育った千葉。緊張というより、自分のピッチングをすれば抑えられると思った。自分の狙ったところに投げられるようになった。(これからも)与えられたチャンスに、しっかり結果を出していきたい。ウイニングボールは両親にプレゼントします」と初々しかった。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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