堂々デビューの鷹3年目・笠谷 工藤監督が見る左腕の“良さ”とは
低めに糸を引くような軌道描くストレート
この日の最速は145キロと、自己最速の149キロには届かなかったものの、左腕から繰り出される真っ直ぐは低めに糸を引くような軌道を描く。浅村が2球連続で真っ直ぐを空振りしているように、ストレートの切れ味は相当なものがある。低めへの制球力、そしてストレートのキレが、指揮官の評価する笠谷の武器。入団時に憧れ、フォームを真似ていた杉内や、1月の自主トレで弟子入りした和田のようなタイプだろう。
「僕も初三振は今でも覚えているくらい残る。いい思い出、いい経験になったと思う。楽しみですし、この2年間苦しんできた。その中で体を作ってやってくるというのは大変だったと思う」
左肘の故障を繰り返し、リハビリ組の生活が長かった笠谷の苦労を慮った工藤監督。指揮官の期待通りに、大きく成長する左腕の姿が楽しみである。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)