ホークス中田、1か月ぶりの先発にも「長いイニング考えずに1人ずつ全力で」
ベテランの存在感を示せるか、「縮こまらず腕を振って投げたい」
24日、チームの8連勝をかけてソフトバンクの中田賢一が西武戦に先発する。先発は7月23日のロッテ戦以来、ほぼ1か月ぶり。その間には中継ぎとして今月14日の日本ハム戦に登板し2被弾で2失点だった。
松本裕樹が先発から外れたことで生じた“ローテの谷間”。ソフトバンク首脳陣は、そこに13年目のベテラン右腕を指名した。倉野信次1軍投手統括コーチは「中田は先発というよりも中継ぎの1番手という感覚で。みんなでつないで勝ちに持っていきたい」と、起用の意図を説明する。
中田も「久々の先発なので、1イニング、1イニングを積み重ねていきたい。倉野コーチとも『長いイニングは考えずに1人ずつ全力で』という話をしている」と首脳陣の意図は理解済みだ。「西武打線がいいのはわかっている。一発もあるが、そこは一人ひとり。ストライク先行で、縮こまらず腕を振って投げていきたい」と登板への意気込みを語った。
西武との2試合では、バンデンハークと石川柊太、さらに打線のがんばりもあって、森唯斗、モイネロ、サファテを温存したまま連勝することができた。中田の踏ん張り次第では、十分に西武戦の3タテ、チームの8連勝も狙えるはずだ。相手は菊池雄星だが、ベテラン右腕の意地に期待したい。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)