菊池雄星、17度目の正直なるか…未勝利ホークス戦でチームの命運懸け先発
辻監督「雄星? 楽しみだね。ちょっと違うよ」
6月23日のヤフオクドームでの先発では、3回途中7安打7失点と大炎上。150キロ超のストレートを誇る左腕だが、この日に限っては、約10キロほど遅い140キロそこそこしか出ずに、今季最短KOを食らった。今季、左腕が6回もたずに降板したのは、この1試合しかない。
8月17日の楽天戦(メットライフ)では、9回を投げてわずか2安打で、今季3度目の完封勝利を収めた。今季ここまでは12勝5敗、防御率1.93と驚異的な数字をマーク。6回以上を投げて自責点3以下のクオリティースタート率は90%を誇り、本来の投球をすれば、いくらソフトバンク打線と言えども、簡単には攻略できないはずである。
チームはソフトバンクに連敗し、首位とは10ゲーム差、2位楽天とも2.5ゲーム差へと広がった。2位浮上、さらには逆転での優勝を狙うには、もう負けられない一戦で、エースがマウンドに立つ。23日の試合後、辻発彦監督は「雄星? 楽しみだね。ちょっと違うよ」と左腕に期待を寄せた。17度目の対戦で“鷹恐怖症”の克服なるか。西武の今シーズンの行く末を占う一戦にもなりそうだ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)