どうなる本塁打王争い パは柳田、デスパ、レアード横一線、セはバレ有利か

セはゲレーロがトップもバレンティンが猛追

 残り試合数でいえば、ソフトバンクより8試合も多い楽天のウィーラー、ペゲーロにもチャンスはあると言えるが、ともに本塁打率で上位3人に及ばず。よほどのペースアップがないと難しいだろう。

 中村剛也は規定打席に達した6シーズンで全て本塁打王のタイトルを獲得していたが、8月17日に登録抹消。今回は厳しそうだ。

 29本で並ぶ3人のうち、本塁打王のタイトルを取ったのは、昨年のレアードだけ。そういう経験値の差も今後影響するかもしれない。

【セ・リーグ】
1ゲレーロ(中)31本(率12.68、残28試合、8月3本)
2バレンティン(ヤ)29本(率12.07、残28試合、8月9本)
3ロペス(De)26本(率17.46、残30試合、8月7本)
3鈴木誠也(広)26本(率16.81、残26試合、8月5本)※
3エルドレッド(広)26本(率12.23、残26試合、8月3本)
6筒香嘉智(De)21本(率18.62、残30試合、8月6本)
7丸佳浩(広)20本(率22.90、残26試合、8月3本)

 中日のゲレーロが31本でトップだが、8月は3本とペースダウン、これをヤクルトのバレンティンが猛追している。NPB記録の60本塁打を打ったこともあるバレンティンは経験値も高く、勢いの差でゲレーロを追い抜くのではないか。

 DeNAのロペスも8月に入って好調。ここ4試合で3本塁打と乗っているが、本塁打率は上位2人とは相当の開きがある。広島の鈴木誠也は現時点で日本人最多本塁打だが、8月23日の試合で骨折、今季は絶望的な状況となった。DeNAの筒香は最近復調気味だが10本差を追いつくのは厳しいだろう。セは2位につけているバレンティンが本命ではないか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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