頭角現す27歳 ホークス東浜は将来“沖縄出身で最も成功する選手”に?

ソフトバンク・東浜巨【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・東浜巨【写真:荒川祐史】

パ・トップの13勝をマークしているホークス東浜

 ソフトバンクの東浜巨投手が、目覚ましい活躍を見せている。今月18日に2位・楽天との直接対決第1ラウンドで先発のマウンドに上がると、7回1失点の好投で勝利投手に。西武・菊池雄星に再び1つの差をつけ、ハーラー単独トップの13勝目をマークした。

 ほぼ1年間ローテを守り抜いた昨季は夏場に失速。昨季の反省を生かし、ここで失速しないために、オフ、シーズン中と厳しいトレーニングを自らに課してきた。その経験、努力が実を結びつつあるのだろう。昨季とは打って変わり、夏場の今、自身6連勝中と白星街道をばく進している。

 自身初となる2桁勝利を達成しただけではなく、最多勝の栄誉すらも視界に捉え始めている東浜。そんな右腕に、1つの期待がかかる。沖縄出身者として、史上2人目の最多勝のタイトル獲得だ。

 これまで数々のアスリートを世に送り出してきた沖縄県。プロ野球界にも数多くの選手を輩出している。東浜のほかにも、西武の山川、ロッテの伊志嶺や大嶺兄弟、中日の又吉などなど、現役選手だけでも相当数の沖縄県出身者がいる。それなのに、なぜか球史に名を残すほどの好成績を残した名選手は数少ない。

 過去に、沖縄出身者で主なタイトルを獲得した選手といえば、1975年にセ・リーグの最優秀防御率を獲得した阪神・安仁屋宗八、1992年にセ・リーグ最多奪三振の阪神・仲田幸司、1990年のパ・リーグ打点王の阪急・石嶺和彦、1994年のパ・リーグ最多勝、1994年、95年の同最多奪三振、1995、96年の同最優秀防御率のロッテ・伊良部秀輝、2004年のパ・リーグ最多奪三振のダイエー・新垣渚といったところが挙がってくる。

昨季から急成長、今季は大黒柱の働き見せる東浜

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