ハリケーン被害深刻、レンジャーズVSアストロズ3連戦はタンパで代替開催
ハリケーン「ハービー」直撃のヒューストンは街中が冠水
先週末ヒューストンに大型ハリケーン「ハービー」が直撃した影響で、MLB機構は28日(日本時間29日)、29日(同30日)からアストロズ本拠地ミニッツメイドパークで予定されていたレンジャーズVSアストロズ3連戦を、レイズ本拠地のトロピカーナフィールドで代替開催すると発表した。球団公式サイトが伝えている。
大型ハリケーン「ハービー」が上陸したヒューストンでは街中が冠水し、空港も閉鎖された。そのため27日夜(同28日)に遠征地アナハイムからヒューストンへ戻る予定だったアストロズ一行は、ダラスへの着陸を余儀なくされたという。ヒューストンでは何千人もの住民が避難所で生活し、死亡者も確認されており、トランプ大統領は非常事態宣言を出した。アストロズの本拠球場付近の被害も大きく、野球の試合を開催できる状況ではないため、チームが遠征中のレイズ本拠地に舞台を移し、3連戦が行われることになった。
また、アストロズはオーナーのジム・クレイン氏やアストロズ基金などから合わせて400万ドル(約435億2000万円)をハリケーン被災者救援のために寄付したという。クレイン氏は「ヒューストン広域で助けを必要とする何千という住人を救済し、サポートするために、私たちは全力を注ぎたい。どんな形でも救援できることがあれば、この地域の人々に限らず、助けの手を差し伸べてほしい」とコメントした。
アストロズの選手やスタッフ、関係者も多くは家族をヒューストンに残しており、心配な日々が続く。ヒンチ監督は「これだけ甚大な被害を受けたことで、気が気ではない。ヒューストン地域の人々が置かれた現状を考えると、急な移動やスケジュールの変更は厳しさは意味のないことに思える。我々はやるべきことをやるまで。何よりも、我々の思いは被災地とともにある」と、被害に苦しむヒューストンを思いやったという。
アストロズは2008年にもハリケーンの被害により、ブルワーズ本拠地のミルウォーキーで代替開催を行ったことがある。
(Full-Count編集部)