「55点取りましょう」―ロッテ猪本、伊東監督に“誕生日星”送るプロ初打点

ロッテ・猪本健太郎【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
ロッテ・猪本健太郎【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

試合前に声出し「55歳の誕生日なので…」、指揮官も「来年も残れるようにアピールを」

 ロッテの猪本健太郎内野手が29日のオリックス戦で、プロ9年目で嬉しい初打点をマークした。4回にT-岡田の2ランで同点とされ、迎えた5回1死満塁の場面。先発・山田のツーシームを見事に中前に2点適時打した。

 5月6日のソフトバンク戦で3年ぶりの安打も同15日に抹消。この日、3か月ぶりに登録され即スタメンの「7番・一塁」で出場。3打席目で結果を出した。

「3度目の正直で打てました。今日は監督の誕生日。何とか恩返ししたい気持ち。監督の誕生日にプロ初打点は、何か縁を感じる」

 08年に鎮西高校から育成ドラフト4位でソフトバンクに入団したが、芽が出ず、昨年オフに戦力外。テストでロッテに入団した。プロ初のお立ち台では「力を抜いて打つことしかない。今日は唐川さんが言われた通り(監督の誕生日なので)何が何でも勝ちたかった」と話した。

 試合前の円陣では声出し。「55歳の誕生日なので、55点取って勝ちましょう」とやって雰囲気を盛り上げた。超ポジティブ思考で、猪本のモットーは「一寸先はパラダイス」。その文字がデザインされた応援タオルも販売されている。

「いい所で打ってくれた。もっと早く(昇格)と思ったが、タイミングがなかった。明るいし、声も出る。崖っぷちだと思うが、来年も残れるようにしっかりアピールして欲しい」と今季でロッテのユニホームを脱ぐ伊東監督もエールを送っていた。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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