初のジュニア大会開催へ 西武が今年も「車椅子ソフトボール大会」を実施
将来のパラリンピックの正式種目を目指す「車椅子ソフトボール」
9月2日(土)、3日(日)の2日間、埼玉県さいたま市大宮区の大宮第二公園多目的広場で「第3回ライオンズカップ車椅子ソフトボール大会」が行われる。
2015年にプロ野球球団初の主催となる大会を実施して以降、今年で3年連続3回目。今年は日本初となるジュニア大会のカテゴリーが加わり、日本車椅子ソフトボール協会加盟の6チームによる「本大会」、競技歴2年未満なら誰でも参加が可能な「ビギナークラス」、そして18歳以下のメンバーで構成される「ジュニア大会」と合計3つのクラスで実力を競い合う。
ここで、車椅子ソフトボールについて説明しておこう。このスポーツは10人制で行われ、16インチのボールを使用。グローブは使わずに守備を行う米国発祥の車椅子競技である。将来的にはパラリンピックの正式種目として採用されることを目指しており、現在は日本や韓国を中心にアジアでも拡がりをみせている。
米国では、以前からメジャーリーグ球団のサポートを受けて運営しているチームも多く、広く浸透しているが、日本では2012年に日本代表チームが全米選手権に初出場したことがきっかけで普及が加速。翌年には一般社団法人日本車椅子ソフトボール協会(JWSA)が発足し、現在に至る。
埼玉西武ライオンズでは、数年前から野球の競技者人口が減少しているという点に危機感を感じ、8月15日からの3連戦で「エンジョイベースボールシリーズ」を実施するなど、子供たちに競技の場を与える活動に力を入れている。今回のジュニア大会の初開催も同様の理由で、競技発展に必要不可欠な次世代の育成をテーマとし、子供たちにきっかけを与えることが大きな狙いとなる。