快投の日ハム有原を吉井コーチも称賛 「エースになってもらわないと困る子」
吉井投手コーチも安堵「エースになってもらわないと困る子」
ヒーローインタビューで答える姿は自信に満ち溢れていた。昨年6月7日広島戦では2-3で敗れた旭川で2度目の登板。「去年悔しい思いをしたので、何とか旭川で勝ちたいと思っていました」と言って1万5111人の観衆を沸かせた。
今季はエース候補と期待されながら、ここまで敗戦数11と防御率5.15はともにリーグワーストだった。この日見せた今季一番の投球に栗山英樹監督もホッとしたに違いない。「これが有原航平。これが決して良かったわけではない。これが普通。なぜできなかったか今季中に明らかにしたかった」と話した。吉井理人投手コーチも「エースになってもらわないと困る子。今日は良かった」とうなずいた。
チームはこの日、8月の勝ち越しを決めた。上昇気流に乗ったチームに一人だけ乗り遅れるわけにはいかない。「先週は自分だけ勝っていなかったので何とか勝ちたいと思っていました」と笑った有原。エース候補がこれまでの失敗を糧にして、エースへの道を再び歩き始めた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)