本塁打強奪スーパーキャッチで1点差勝利、敵ファンも称賛「最高のプレー」
ブルワーズ中堅ブロクストンが逆転2ランを強奪キャッチ
30日(日本時間31日)に行われた本拠地カージナルス戦で、ブルワーズの中堅手キーオン・ブロクストンがスーパーキャッチを試合を締めくくった。1点差を死守する美技に、試合を中継する地元テレビ局の実況は「オーマイグッドネス!」と大絶叫。マウンド上の守護神クネベルもガッツポーズで雄叫びを上げた。
カージナルスが先制し、取りつ取られつのシーソーゲームとなった、この試合。6回に3点を勝ち越して6-3としたブルワーズは8回に2点を失い、1点リードの6-5で9回表を迎えた。この回からマウンドに上がった守護神クネベルは先頭モリーナに中前打を許すが、後続2人を連続三振。2死一塁でグリチャックを打席に迎えた。カウント1-2からの4球目。グリチャックが放った打球は、勢いを増しながらバックスクリーンへ一直線で向かった。柵越えすれば逆転2ラン…。あわや、と思ったその瞬間、打球から目を切らずに背走した中堅ブロクストンがフェンス際でジャンプ。高々と上げたグラブの中には、柵越え寸前の打球がスッポリと収まった。
チームの窮地を救うスーパーキャッチで試合終了。見事着地したブロクストンが両手を上げて大喜びすると、マウンド上のクネベルもガッツボーズで興奮を隠しきれなかった。誰よりもエキサイトしたのは、地元テレビ局の実況だ。「ブロクストンが壁際まで下がった。そしてジャンプした。オーマイグッドネス! キャッチです! キャッチしました! 試合終了。何というプレーでしょう。キーオン・ブロクストン。試合を救いました」と絶叫。まさかの幕切れに大興奮だった。
興奮するには理由がある。実は、ブロクストンは8回守備から守備固めとして途中出場したばかり。もしブロクストンがそこにいなければ、逆転2ランで試合をひっくり返された可能性は高い。カウンセル監督の采配がピタリとハマった勝利に、地元ファンからの大歓声が止まなかった。
スーパーキャッチの映像を紹介する球団公式ツイッターには、ファンからのコメントが殺到。中には「カージナルスファンにとって見るに忍びない試合だったけど、最近見た中でも最高のキャッチだった」と、敵ファンからも称賛が寄せられた。
この勝利でブルワーズは地区首位カブスを3.5ゲーム差で追う2位をキープ。プレーオフ進出の望みをつないだ。