ソフトB、サヨナラでM12 工藤監督「素晴らしい投手戦を見せてもらった」

9回に中村晃に犠打のサイン「柳田くんが歩かされてのデスパイネまで考えて」

 3日のソフトバンク-楽天は、和田毅と則本昂大による投手戦となった。0-0で迎えた9回裏、2死一、二塁からデスパイネがサヨナラ打を放ち、このカード3連勝。1日に「16」で点灯した優勝マジックは一気に「12」にまで減った。

 エース同士の意地のぶつかり合いだった。和田と則本は、ともに2度のピンチを切り抜け7回までスコアボードに「0」を並べていった。試合後の工藤公康監督は、「本当に両投手が自分の持ち味を出して、素晴らしい投手戦を見せてもらいました」と感心するように切り出した。

「1点勝負だなと思ったのは5回を過ぎてから」という指揮官は、9回裏に1死から中村晃に送りバントのサインを出した。

「すごく考えたんだけどね。中村くんは3番でいい働きをしてくれているけど、相手にプレッシャーをかける意味もあるし、柳田くんが歩かされてのデスパイネまで考えて(中村に)送らせた」

 予想どおりに柳田が2ボールからの敬遠でデスパイネ勝負。この日2安打していたデスパイネは迷いなく初球を叩いた。「フォークかスライダーか、則本くんの失投だとは思うけど、最初からよく振り抜いてくれた」と、助っ人の仕事ぶりを満足気に振り返った。

和田の次回登板は球数制限なし、交代時には「今回まで我慢して、と言った」

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY