注目集まる田中将大の決断…契約破棄すべきか否か、米メディアがアンケート
今季序盤は不安定も後半戦は復調、再び注目浴びるシーズン後の去就
レギュラーシーズンが残り1か月を切ったメジャーでは、早くも今オフの“ストーブリーグ”の話題で盛り上がっている。フリーエージェント(FA)となる選手は誰か、どのくらいの契約が結べそうか、どのチームへ移籍するのか、など、予想合戦が繰り広げられているが、同時に注目されるのが、今季終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を持つ選手の決断だ。8月31日(日本時間9月1日)にエンゼルスへトレード移籍したジャスティン・アップトン外野手と並び、大きな関心を集めているのが、ヤンキース田中将大投手の決断だ。
2013年1月にヤンキースと総額1億5500万ドル(約170億1700万円)の7年契約を結んだ日本人右腕だが、2017年のシーズン終了後に契約を破棄してFAになれるオプトアウトの権利が盛り込まれていた。今季開幕前は、地元ニューヨークメディアを中心に大方は「オプトアウトする」と予想していたが、いざシーズンが始まってみると不安定な登板が続き、世論は一気に「オプトアウトしない」という予想に傾いた。だが、6月下旬以降は落ち着きを取り戻し、メジャー移籍以来4年連続2桁勝利を達成。後半戦は8試合に先発し、4勝2敗、防御率2.73、WHIPは0.968と復調したことで、再びオプトアウトを巡る田中の決断に注目が集まり始めた。
米野球専門サイト「MLBトレード・ルーモアズ」では、「マサヒロ・タナカの未来」と題した特集を展開。読者に「タナカはオプトアウトするか、しないか」の二者択一で決断を予想させている。同時に日本人右腕を巡る状況について分析。田中は今季開幕までの3シーズンで75試合に先発し、防御率3.12、奪三振率8.17、与四球率1.54、ゴロ率47.4パーセントの成績で、同時期に田中を上回る防御率を記録したア・リーグ先発投手はコーリー・クルーバー、クリス・セール、フェリックス・ヘルナンデス、ギャレット・リチャーズの4人だけで、田中のfWAR(ファンクグラフス算出のWAR)の3シーズン合計値10.0を上回るのは、9人だけだという。