打てない時は強奪…本塁打王スタントンが快音響かずも本塁打キャッチの美技
右翼フェンス際で完璧ジャンプのスーパーキャッチ
史上6人目となるシーズン60本塁打到達の期待が掛かるマーリンズ主砲のジャンカルロ・スタントン外野手。4日(日本時間5日)の本拠地ナショナルズ戦で今季53号を放ったが、5日(同6日)の同カードは大砲は発射されず。だが、自らのバットでアーチを架けられなかった代わりに、敵二塁手のホームランを強奪する守備を見せた。
マーリンズが1点を追う3回表、1死走者なしの場面だった。打席に立つのは、ナショナルズが誇る強打の二塁手マーフィー。先発マウンドに立つデスパイネの球を完璧に捉えると、打球は右翼スタンドを目指して勢いよく飛び出した。そのままスタンドインするかと思われたが、フェンス際で右翼を守るスタントンが完璧のタイミングでジャンプ。目一杯伸ばしたグラブで打球を掴み、ホームランを横取りした。
強打で知られるスタントン。守備の評価も平均以上とされているが、やや大味なときもある。だが、8月の月間MVP受賞が奏功したのか、フェンス際で披露したスーパープレーに本拠球場は大いに沸いた。マウンド上のデスパイネも帽子を取って御礼。試合を解説する元メジャー選手のトッド・ホランズワースは「このシリーズは外野守備がカギです。昨夜もファンタスティックなキャッチを見せたスタントンが、今晩はどうですか。素晴らしい仕事をしてのけました」と絶賛した。
打てない時は他人の一発を強奪。スタントンの周りには、常にホームランがついて回るようだ。