え、捕られたの? “本塁打強奪”と思い込んだ打者の切なすぎる表情が話題
ロイヤルズのケインが放ったソロ弾で、チーム本塁打新記録168号に到達
外野手によるフェンス際のスーパープレーを続出させるメジャー。好捕した選手は天にも昇る気分だが、ホームランを“横取り”された打者は一気に谷へ突き落とされた気分だろう。5日(日本時間6日)の敵地タイガース戦で、ロイヤルズのケインが見せた切なすぎる表情が話題を呼んでいる。
この日、ロイヤルズは初回に1点を先制しながら、先発バルガスが2回に7点を献上し、一方的な試合展開を強いられてしまった。4回と5回にも追加点を許し、1-10と大差で迎えた6回表だった。先頭ケインはフルカウントから6球目を強振。勢いよくバットから飛び出した打球は左中間スタンドへ一直線に向かった。
文句なしのホームランと思われた瞬間、中堅を守るジョーンズが猛スピードで駆け寄り、思い切りグラブを伸ばしたまま左中間フェンスに向かってジャンプした。打球は見事グラブに収まった…かに見えた。一塁ベースを周りながら、この様子を見たケインは走るのを止めて、口をポカンと開けたまま、うつろな眼差しで左中間を見やった。
いつも通りのストーリー展開なら、ジョーンズがスーパーキャッチを完成させているはずだが、この日、天は打者に味方した。フェンス直撃の体当たりも実らず、ジョーンズのグラブは打球に届かず。ケインの今季14号ソロ弾は無事フェンス向こうに着弾していた。
正式にホームランを宣告されたケインは、気を取り直して再び走り始めたが、その表情だけは放心状態から戻らず。何ともシュールなダイヤモンド一周になってしまった。
ケインの一発で、ロイヤルズは今季のチーム本塁打数を168とし、これまでの球団記録を塗り替えることに成功。試合こそ大敗したが、新たな記録を打ち立てた。