ドーム球場でスプラッシュ弾!? 右中間への特大アーチがエイの平穏を妨害
タンパ名物エイの水槽にグロスマンの特大弾が水飛沫あげて飛び込む
サンフランシスコの水辺に立つジャイアンツ本拠地のAT&Tパークでは、右翼スタンドを越えて海に飛び込み“スプラッシュ弾”が名物だ。本拠試合が開催されると、ボートに乗ったファンが水上で待機。ホームランボールが着弾すると、争奪戦が繰り広げられる。そんなスプラッシュ弾を思わせるホームランが5日(日本時間6日)、レイズ本拠地でのツインズ戦で飛び出した。レイズ本拠地といえば、ドーム球場のトロピカーナフィールドだが…。
驚きの場面は、9回表にやってきた。完封負け目前だったツインズだが、レイズ守護神コロメの直球を先頭グロスマンが捉えた。快音を響かせて飛び出した打球は右中間スタンドへ一直線。すると、右中間スタンドに位置するトロピカーナフィールド名物の“タッチタンク”と呼ばれる巨大水槽の中に水飛沫を上げて着弾した。
この水槽の中でフワリフワリとのんびり泳ぐのは、チーム名の由来にもなっているエイ。だが、突然勢いよく飛び込んできたボールに、身を翻しながら慌てて逃げ惑う様子がカメラに映し出された。これには試合のテレビ解説も「エイが一目散で逃げました」と苦笑するしかなかった。
普段の試合中は、触れあいを求めるファンが水槽の中に手を突っ込んでくるだけの平穏な生活を送るエイだが、この日ばかりはホームランボールに邪魔されてしまった。そんなエイの怒りが届いたのか、ツインズの反撃はここで終わり。レイズは2-1で勝利を収めた。