世界のマウンドで貫禄リリーフ、侍U-18代表サヨナラ劇を呼んだ清水の力投

好調の田浦と切磋琢磨「できれば最後まで投げたいです」

 回表の攻撃が有利と言われるタイブレーク。無死一、二塁からスタートしたが、10回は四球を与えて1死満塁の大ピンチを迎えた。だが、最後はフォークで投手ゴロ併殺に仕留め、無失点で守り抜いた。

「とにかくゼロに、と思った。絶対ゼロで抑えるぞ、という気持ちだけだった。抑えればこっちにチャンスが来ると思って」

 11回のマウンドに立った田浦も、同じく1死満塁のピンチを招いたが、キレのあるストレートで2者連続三振を奪い、無失点の流れを繋いだ。

「(田浦の存在は)頼もしいですね。気持ちが楽です。でも、その中でも最後まで投げたいという気持ちは強いです。できれば最後まで投げたいです」

そう語った清水。互いに負けたくないという切磋琢磨の気持ちが、チームに勝利を呼び込む競争を生み出している。田浦に続く救世主となるか。背番号11の奮闘はまだまだ続く。

(沢井史 / Fumi Sawai)

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