“おまけ”付きの二盗盗塁に議論沸騰、セーフかアウトか、審判の判定は?
ブレーブスのインシアルテが二盗を試みると…
7日(日本時間8日)の本拠地マーリンズ戦で、ブレーブスのインシアルテ外野手が“珍走塁”を見せた。この時についてきた“おまけ”を巡り、MLB公式インスタグラム上ではファンが熱い議論を戦わせた。
いきなり3点ビハインドで迎えた1回裏、先頭で打席に立ったインシアルテは四球を選んで出塁。2死一塁で4番ケンプが打席に立つと、盗塁を警戒されながらも1ストライクからの2球目で二塁を目指した。ベース手前でスライディング体勢に入ると、捕手からの低い送球を受けようとしたマーリンズ二塁手ゴードンのグラブと交錯しながら二塁ベースに達した。
タイミングは完全にアウト。ゴードンが絶妙なタッチアウトを完成させたかに見えたが、何だか様子がおかしい。よく見ると、グラブをはめていたはずのゴードンの左手は空っぽ。その代わり、二塁ベースに達したインシアルテが立ち上がると、その左膝横からボールが入ったままのグラブが顔を覗かせた。まさかの“盗グラブ”劇に、敵地のテレビ解説を務めるホランズワースは「長い間野球を見ていると思っても、一度も見たことがないことはあるものですね」と驚きのあまり笑いを漏らした。
MLB公式インスタグラムでは、「このベースを盗んでやる…ついでに君のグラブもね エンダー・インシアルテ」というキャプションと共に動画を公開。ベースもグラブも“スチール”したインシアルテの“珍走塁”を伝えた。すると、コメント欄ではファンが「あれはセーフか?」「いやアウトだ」と続々と意見を寄せ、にわかに熱い議論が巻き起こった。
ファンが混乱するのも無理はない。実は、このプレーの直後に、マーリンズのマッティングリー監督がベンチから登場し、審判団に説明を求める場面があった。インシアルテの左膝がボールの入ったグラブを触った時点ではアウトだったが、最終的にはゴードンの手からグラブが離れたためにセーフ。インシアルテは、実質アウトも“スチール”した形になった。
逆転に次ぐ逆転となった試合は、9回にブレーブスが逆転サヨナラ勝ちを収めた。