「SPORTS ENTERTAINMENT TRADE SHOW 2017」に見るスポーツ界の未来
発起人の楽天・渡辺氏「スポーツ産業の発展につなげたい」
そうして実現した今回のイベントの感想を聞くと「来場者の関心を取り合うのではなく、顧客を意識したマーケットのシェアができているのが印象的だった」との手応えが返ってきた。「リーグや競技を越えた人たちと交流することができてポテンシャルを感じましたし、お互いが協力することで日本のスポーツ全体が盛り上がるかなという可能性を感じることができた」とも語り、第2回、第3回の構想も示唆されている。
「SPORTS ENTERTAINMENT TRADE SHOW 2017」には「日本でもスポーツをエンターテインメントとしてもっと浸透させ、スポーツ産業の発展につなげたい」との願いが込められている。競技としてだけではなく、ビジネスの手段としてだけでもない。「スポーツで儲けて、強化や育成、振興につなげてカルチャーを作り、地域経済の活性化や健康促進など、人々を豊かにするまでの一連のこと」が「SPORTS ENTERTAINMENT」なのだと、渡辺氏は認識している。プロスポーツが潤えばスポーツ界全体も潤うし、その結果としてスポーツ界が潤えばプロスポーツも潤う。そうした仕組み作りの一助を担うのが「TRADE SHOW」誕生の最大の目的だ。
今回のイベントは試金石。主催者と出展者、そしてスポーツを愛する人たちの情熱が続く限り、日本の「SPORTS ENTERTAINMENT」と「TRADE SHOW」は、さらなる展開を見せる可能性を秘めている。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)