岩隈久志が今季復帰へ意欲、「チャンスはある」と地元メディアに明かす
実戦形式で2イニングを投げて手応え「日々改善されている」
レギュラーシーズンは残り1か月を切ったメジャー。プレーオフ進出を懸けて激しい争いが繰り広げられているが、一方で今季中に怪我からの復帰を目指す選手も“時間との戦い”が佳境を迎える。その1人が、右肩炎症で故障者リスト(DL)入りするマリナーズ岩隈久志投手だ。地元紙「タコマ・ニューストリビューン」電子版が、日本人右腕の最新の様子を伝えている。
5月3日を最後にメジャーのマウンドから遠ざかっている岩隈は、1度は傘下3Aでのリハビリ登板までこぎ着けたが、復帰までの道のりで一進一退を繰り返していた。岩隈は9日(日本時間10日)に本拠地セーフコフィールドで実戦形式の投球練習を行い、2イニング、30球を投げたという。練習を終えた後、日本人右腕は「日々改善されていると感じています。毎日この感覚をモチベーションにして、懸命に取り組んでいます」と手応えを語ったそうだ。
サービス監督は「彼の制球力はまだ失われていない。スピンを掛けたり、そういったことはできる」と前進を喜びながらも、「問題はどれだけ強く腕を振れるか、今どの状態にあるか。まだ少しやるべきことは残っている」と客観的な視点も忘れず。記事でも「時間との勝負」とリポートしている。
残り3週間あまり。メジャー復帰は現実的なのか否か。岩隈自身は「復帰できるチャンスはあると思っています。自分は復帰できると信じています」と、最後まで前向きに取り組む心構えのようだ。
来季以降のことを考えても、メジャーのマウンドに復帰することは大きなプラスになるはず。岩隈の時間との戦いにも注目したい。
(Full-Count編集部)