エルズベリーがローズ超え、通算30度目の打撃妨害出塁でメジャー新記録
昨季は打撃妨害出塁12度のシーズン記録を樹立
ヤンキースのエルズベリー外野手が11日(日本時間12日)、レイズ戦でピート・ローズ超えの“偉業”を果たした。ローズと言えばメジャー最多安打記録を持つ名打者。エルズベリーの記録も安打にまつわる話かと思いきや、なんと打撃妨害出塁数という玄人好みするような渋いスタッツだった。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」などが伝えている。
2-1でヤンキースがリードする4回2死二塁。フルカウントに追い込まれたエルズベリーは、レイズ先発オドリッチのカーブを強振した。バットはボールを捉えてファウルとしたが、実はこの時、バットは別の物体も捉えた。レイズ捕手ラモスが構えたキャッチャーミットだ。
捕手のミットがバットに触れた場合、打撃妨害と判定され、打者は一塁へ進むことができる。もちろん球審は打撃妨害を宣告。エルズベリーに一塁へ進むように促した。
この“一振り”でエルズベリーの打撃妨害出塁は通算30度に達し、かのローズを抜いてメジャー歴代トップの座に君臨した。今季はこれが4度目だが、昨季はなんと12度も打撃妨害で出塁。メジャーのシーズン最多記録を樹立していた。さらには、ローズは15890打席での到達だったが、エルズベリーは5308打席目で新記録というスピード達成だったそうだ。
それにしても、一体どうしたら、こんなに多くの打撃妨害を誘発できるのか。記事では「エルズベリーが持つこのスキルに拍手」と、ローズを凌ぐ“特殊技術”を絶賛。これも持てる才能の1つなのかもしれない。