ハム大谷の登板をマリナーズGMも視察「彼に興味を持っている球団の一つ」
16球団32人のスカウトが集結「オオタニの一挙手一投足は大きな注目を集めている」
12日の楽天戦で今季初勝利を挙げた日本ハムの大谷翔平投手。5回2/3を投げて、1安打無失点4奪三振3四球。今季最速の163キロもマークした。この日、札幌ドームに視察に訪れたメジャー16球団32人のスカウトに復活をアピールした形となったが、その中にマリナーズのジェリー・ディポトGMも含まれていたとMLB公式サイトが報じている。
大谷はこの試合、2回の茂木への投球で163キロをマーク。5回には、切れ味抜群のスライダーに空振りした島内に尻餅をつかせる場面もあった。このシーンは米メディアも取り上げ、「CBSスポーツ」(電子版)は「17歳未満閲覧禁止のスライダー」などと伝えた。
この投球を、マリナーズの“御一行”も視察していたという。MLB公式サイトは「二刀流のスター選手、オオタニの一挙手一投足は、ここのところMLBのスカウトや球団首脳から大きな注目を集めている。マリナーズも彼に興味を持っている球団の一つだが、ディポトGMも登板を現地で観戦した」と紹介している。
ディポトGMはスカウト担当副社長のトム・アリソン氏、日本担当スカウトのマニー・ノト氏、通訳のアンソニー・スズキ氏とともに視察したといい、記事では「オオタニや他の選手も含めて、特定の関心を持っている存在については明言はしていないが、札幌ドームで観戦する姿が中継で確認された」と言及。視察に訪れたMLB球団の数を日本メディアが報じたことなども紹介している。
マリナーズと言えば、かつては任天堂が筆頭株主を務め、佐々木主浩氏、イチロー外野手(マーリンズ)、長谷川滋利氏、城島健司氏ら多くの日本人選手がプレー。昨年、任天堂は持ち株の大半を譲渡したが、現在も岩隈久志投手が所属している。それだけに、記事では「マリナーズはこれまで日本人選手に縁のある球団であり、オーナーシップが任天堂から変わってからも一定の興味は持っている」と分析。大谷獲得にも本格的に動き出すことになるのだろうか。
(Full-Count編集部)