思い出の二遊間 脳裏に刻まれる井口資仁の偉大さ

引退表明でこみ上げた寂しさ、「もっともっと間近で見たかった」

「黙々と練習に取り組まれるのですが、1日のルーティンがしっかりと決まっている。そんな中で集中をしてメリハリのある練習をされていた。ダラダラしているところは見たことがない。そして何事にも手を抜かず全力疾走。あの年でどんな練習にも全力で取り組む姿は凄いと思う」

 6月20日、背番号「6」が引退を表明した時、寂しい想いに苛まれた。色々な思い出が走馬灯のように蘇った。なによりも濃く想い出されたのが二遊間を組んだ時の日々だった。わずかな期間で苦しい毎日だったが、大ベテランとコンビを組み、色々なアドバイスをもらえたことは大きな財産だと感じた。

「まだまだやれる感じがする。もっともっと間近で見たかった。最後の試合、そのすべてをしっかり目に焼き付けたいと思います」

 優しくかけられた言葉の数々。見せてくれたスーパースターの背中。ここまで思い描いたプロ生活が送れているとは言い難いが、共に過ごしたことで得たものを糧に、大先輩が去った後のグラウンドで喜んでもらえるような活躍を見せると誓う。まずは9月24日、ZOZOマリンスタジアムでのファイターズ戦。目の前で背番号「0」は躍動してみせる。

(マリーンズ球団広報 梶原紀章)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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