ヤンキース監督、ハム大谷は「興味深い」 投手&DHの二刀流起用も「可能」

「彼がDHをできるなら独特なシチュエーションが生まれる」

 ジラルディ監督は記事の中で「『投手とDHの二刀流は可能か?』と聞かれた。可能だ。先発の前日に少し気を付けないといけないけど、彼がDHをできるなら独特なシチュエーションが生まれる。ロースターに別のスポットを空けるようなね。私にしてみれば、もし6人ローテーションをしたくなったら、やりやすくなる」と説明している。25人のアクティブロースターから、DHの枠を1つ減らす代わりに、先発投手を1人増やし、6人制ローテを導入。そして、大谷がDHで出場できない日には、ベテランや休養が必要な野手を入れる。そんなプランも可能になる。もちろん、大谷がDHとして十分な打力を持ち合わせていることが前提となる。

 新労使協定のもとでは、25歳以下の大谷はマイナー契約となる。現状では大型契約は期待できないが、2年待てば、その枠からは外れる。それでも今オフにメジャー移籍を目指すと日本メディアで報じられ、そのニュースはすぐに米国へと伝わった。これについても、ジラルディ監督は「彼はこっちで高給を得られるだろうが、最高峰で競争したいようだ。素晴らしいと思うよ。どの挑戦者にも共通する思いだ。最高の相手と戦ってどうなるかみたいんだよ」と地元メディアに明かしており、感銘を受けたようだ。

 また、同紙はヤンキースに所属する田中将大投手のコメントも紹介。通訳を介して「彼ができるか否か、実際のところ誰も何も言えないと思います。メジャーで今誰もやってないことですが、どんなものだってできます」と話した上で、「投手と打者として成功とみなす基準をどこに引くかだと思います。もしかしたら20勝50本塁打は無理かもしれないですが、成功とみなす基準をどこに引くかです。やりたいなら、チャンスがあるといいなと思います」としている。

 田中自身は2013年に24勝無敗、楽天初の日本一と、日本でほぼやり残したことがないような実績を残し、海を渡った。新たなステージ、レベルでの挑戦を選んだ。それだけに、取材に対して「全員とは言えないですが、日本から来ている多くの選手はあんまりお金のことは気にしていないと思います。ただこっちに来て挑戦したい。自分が大リーグで通用するかを挑戦したいんです」とも話している。

 ニューヨークメディアも注目する「オオタニ」の動向から、目が離せなくなりそうだ。

(Full-Count編集部)

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