怪我に泣いた右腕・斉藤和巳氏が松坂大輔に愛あるエール「同情はしません」

元ソフトバンクのエース右腕・斉藤和巳氏【写真:編集部】
元ソフトバンクのエース右腕・斉藤和巳氏【写真:編集部】

松坂と同じ肩の怪我から復帰を目指した日々「すごくも大変でもない」

 シーズンが大詰めを迎え、残すところ1か月弱となったプロ野球。激化する順位争いがファンを楽しませる一方で、1軍復帰を目指しながらファームで地道に調整に励む選手もいる。今季開幕前、誰もが復活を期待しながら、いまだ果たせずにいるのが、ソフトバンク松坂大輔投手だ。2015年に右肩にメスを入れた右腕は、昨季は1軍で1試合に登板し、オフはプエルトリコのウインターリーグにも出掛けた。今季は再び1軍のマウンドに上がるべく、日々調整に励む。

 2006年には史上7人目の投手5冠(勝利数、防御率、奪三振数、勝率、完封数)に輝いた、元ソフトバンクのエース右腕・斉藤和巳氏も、現役時代には怪我からの復活に挑んだ。2008年に3度目の右肩手術を受けた後、再び1軍マウンドに立つことを目指し、5年余りをリハビリに費やしたが、2013年7月に現役復帰を断念。その過程はさぞかし辛かったと想像されるが、「いや、すごくも大変でもない。自分で選んでやったことですから」と、当時を振り返る。

「確かにしんどいですよ。楽なことは選んでないから。でも、みんなが思ってるほど、しんどいとは思ってない。何で?って言われるんですけど、それは自分で選んだことだから。誰かにやれとは言われてない。自分で選んでやってるのに『もうやってられへんわ』っていうのは、ちょっと違うやろって。嫌なら辞めたらいい。簡単なことです。人生は常に二者択一やから。やるかやらないか。その選択権は、みんなが常に持てているわけですから」

「同情って一時的な痛み止め薬みたいなもの」

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