優勝が決まってからも「休むつもりはない」 ソフトB岩嵜の秘めたる決意

ホールド球団記録も視野に入れ「ボクは休めるような選手じゃない」

 今シーズンの登板数は、これまでの自己最多47試合(2013年)を大きく上回る。加えて、リードを維持してサファテにバトンをつなぐ役割では、メンタル的な負担も計り知れない。129試合を終えた今、岩嵜の疲労はかなり大きいはずだ。

 それでも「優勝が決まっても休むつもりはない」と言い切る。「今年はシーズンを通して投げきるという強い気持ちでやってきたし、何よりもボクは優勝が決まったからといって休めるような選手じゃない」という岩嵜は、「70試合(登板)も見えてきているし、ホールドの球団記録もあるので」と、五十嵐亮太が2014年に樹立した球団記録44ホールドも視野に捉える。優勝が決まれば「少しは(登板)間隔を空けながらになるとは思いますけど」としながらも、シーズンの最後まで頭の中には“消化試合”という言葉はない。

 また「来年どうなるかわからないんで、やれるところまでやり抜きたい」という本音も口にした。外国人枠の問題があるとはいえ、復帰が見込まれるスアレス、勝ちパターンに定着したモイネロは、確かに来季のセットアッパー候補となるだろう。そんなチーム内のライバルたちに負けない自信をより確かなものにするために、岩嵜は143試合を全力で“完投”する。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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