広島、2年連続8度目リーグ優勝 37年ぶり連覇達成、涙の緒方監督が11度宙舞う
本拠地Vはならずも…5月に9点差大逆転負けの甲子園で決めた
広島は18日、甲子園での阪神戦に3-2で勝利し、2年連続8度目のリーグ優勝を決めた。昨年に続くセ・リーグ制覇で、37年ぶりの連覇を達成。先発・野村が6回1失点の粘投も、2番手・一岡がソロ弾を浴びて同点に。しかし、8回にバティスタが値千金の勝ち越し打を放ち、試合を決めた。マジック1としてから、16日に本拠地マツダスタジアムでのV達成はならなかったが、今年5月6日に9点差をひっくり返される世紀の大逆転負けを喫した甲子園で決めた。
広島は初回、2死三塁で松山がセンター前に運ぶ技ありのタイムリー。先制に成功した。さらに、4回は1死一、三塁の好機で野村がスクイズ。貴重な追加点を奪った。
野村は3回までヒットを浴びながらも無失点投球。しかし、4回1死で中谷にバックスクリーンへのソロ本塁打を浴びる。それでも、6回まで6安打1失点に抑え、リードを守ってマウンドを降りた。
すると、7回、2番手・一岡が先頭の代打・陽川にセンター左への同点ソロを浴びる。それでも、広島は8回に阪神岩崎から菊池、丸が連続四球を選び一、二塁とする。松山は左飛に倒れるも、ここでマウンドに上がった桑原からバティスタがレフト前へ値千金の勝ち越し打。再び1点リードとした。
8回はジャクソンが先頭・上本にヒットを許すも、福留はライトへの大飛球で右飛。さらに、大山の打席でジャクソンが一塁へ牽制し、上本を見事に刺して2アウトとした。最後は大山を見逃し三振。外角への速球が決まると、ジャクソンは雄叫びを上げた。
9回は守護神・中崎が締め、1点差で勝利。昨年の131試合目よりも5試合遅い136試合目で連覇を決めた。試合終了直後には、緒方監督がベンチで涙。骨折で離脱中の主砲・鈴木も仲間に肩を抱えられて登場し、歓喜の輪に加わった。その後、緒方監督が胴上げされ、11度宙を舞った。
(Full-Count編集部)