「サイ・クルーバー」のえげつないカーブ、空振りした打者は“呆れ笑顔”
7回無失点9Kの快投で17勝目、2014年以来となるサイ・ヤング賞へ
インディアンスのコーリー・クルーバー投手が17日(日本時間18日)、本拠地でのロイヤルズ戦で7回3安打無失点9奪三振無四球と快投し、17勝目(4敗)を挙げた。カーブのあまりの切れ味に、空振りした相手打者が思わず笑ってしまったシーンが話題となっている。
クルーバーはこの試合、1、2回と3者凡退。3回1死からゴードンに死球を与えたものの、後続を難なく断つと、4回も3者凡退とノーヒットをピッチングを続けた。5回1死からオーランドに初ヒットを許したが、ここも後続を断つ。6回は再び3者凡退。7回はヒット2本と自身のエラーで2死満塁とされたが、ゴードンを投ゴロに仕留めて無失点に抑え、ここで降板となった。インディアンスは救援陣が2点を失ったものの、3-2で勝利している。
驚きの1球が投じられたのは初回1死の場面。2番カブレラに対して投じた初球の84マイル(約135キロ)のカーブは、ベース手前で急激に曲がり、内角低めへ。フルスイングしたカブレラのバットは空を切り、その後、呆れたように思わず笑ってしまっている。
MLB公式サイトのツイッター「MLB GIFS」は、「コーリー・クルバーと相対する時には、笑うしかないときがたまにある」との一言を添えて、この動画を投稿。コメント欄には「今年のサイ・ヤング賞を与えてくれ! セビー(セベリーノ=ヤンキース)が議論に上ってほしいけど、コーリーはどんな日でもセールを上回っている!!!!」「サイ・クルーバー」「よりサイ・クルーバー。この男はえげつない」と称賛の声が出ている。
今季は開幕直後に苦しみ、5月に約1か月の離脱もあったクルーバーだが、復帰後は例年通りの高いパフォーマンスを披露。ここまで、いずれもリーグトップの17勝(4敗)、防御率2.35と好調を維持している。驚異のWHIP(1イニングあたりの四球+安打)0.85、9イニングあたりの四球数1.7個もリーグ1位。1か月の離脱がありながら投球イニングも191回2/3と200イニング到達は確実で、クリス・セール(レッドソックス)らを抑えて2014年以来となる自身2度目のサイ・ヤング賞に輝く可能性も高まってきた。