37年ぶり連覇の広島ナインが優勝会見 緒方監督「今年は日本一を勝ち取りたい」

昨年は日本ハムに敗れ日本一ならず「今年はみんなで笑えるように」

 18日に甲子園で阪神に勝利し、2年連続8度目のセ・リーグ制覇を決めた広島ナインが優勝会見を行った。昨年は日本シリーズで日本ハムに敗れただけに、緒方孝市監督は「まずCS(クライマックスシリーズ)を勝ち上がって、日本一を勝ち取りたい」と1984年以来33年ぶり4度目の日本一を誓った。

 昨年に続くセ・リーグ制覇。37年ぶりのリーグ連覇を成し遂げた瞬間、緒方監督はベンチで涙。優勝会見では「本当にその瞬間は昨年と違い、感極まってしまった。ちょっと泣いてしまった」と振り返った。

 昨年はリーグMVPに輝いた新井は「僕は(今年は)大したことはしてないけど、若い選手が頑張ってくれた」と笑顔。開幕前にWBCに出場し、コンディション調整に苦しむ中でチームを牽引してきた菊池は「開幕から調子が上がらずに迷惑をかけたこともあったけど、プロなのでWBCとか言い訳は言えない。去年とは違う苦しみがあったシーズンだった」と話し、「今年もウイニングボールが(田中)広輔に行って『ちくしょう』と思いました。最後の回はずっと自分のところに飛んでこいと思っていました」と笑いを取る場面もあった。

 また、勝負強い打撃で打線を引っ張り、MVPの有力候補と見られる丸は「去年優勝したことで周りの期待がより大きいシーズンだった。その中で優勝できたのは大きい」と胸を張った。

 緒方監督は「次の目標(への戦い)はもう始まっている。昨年は最後の最後で悔しい思いをした。今年はみんなで笑えるようにしたい。まずはCSを勝ち上がって、日本一を勝ち取りたい。それをファンも願っているので」と宣言。今年は最後まで笑顔が続くシーズンにするつもりだ。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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