頼れる助っ人デスパイネ、“2冠王”へまっしぐらも「チームが勝つことが大事」

ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ【写真:藤浦一都】
ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ【写真:藤浦一都】

最近5戦で4発、34本塁打、100打点でリーグトップ

 2冠王に突き進んでいる。2年ぶりのリーグ優勝を決めたソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手。18日の西武戦(メットライフD)の9回、1点ビハインドの場面で打席に入ると、西武の守護神・増田のスライダーを逃さず、センターバックスクリーン左に飛び込む特大の同点ソロを放った。

 リーグ優勝を決めた16日の同戦でも2安打1本塁打3打点を挙げ、チームの2年ぶりV奪還に貢献したキューバ人助っ人。ここ5試合で4本塁打11打点と、ペナントレース終盤に来て、再び調子を上げてきている。

 18日の34号ソロで、両リーグ最初の今季100打点に到達した。本塁打は日本ハムのレアードに2本差、チームメートの柳田に3本の差をつけて、単独トップ。打点でも柳田を抜き、1打点差をつけている。打率は.264と、そこまで高くはないものの、得点圏打率は.339を記録。ここ一番、チームにとって欲しい場面で1本打ち、チームに多大な貢献を果たしている。

 リーグ優勝が決まった後の18日の試合後にも「自分の数字よりチームが勝つことが大事だ」と、個人タイトルに興味を示さなかったデスパイネ。チームメートの柳田や日本ハムのレアード、西武・浅村などと争う本塁打王と打点王。チームの勝利のために働いた先に、個々の栄光は待っている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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