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追い続けた井口資仁の背中 ロッテ細谷が受けた「衝撃」

初めてその姿を生で見たのは高校2年生の時だった。野球部の関西遠征の帰りに大阪ドーム(現・京セラドーム大阪)でプロ野球観戦を行うことになった。近鉄バファローズ対福岡ダイエーホークス。細谷圭内野手の脳裏にその時の光景は鮮明に残っている。

井口とともに過ごした日々は「凄いを通り越しているような感覚」

 忘れもしない最初の挨拶は石垣島キャンプ出発の日だった。羽田空港で出発を待つ井口を見つけると挨拶をした。本当に短い一言ではあったが、全身から汗があふれ出てくるような感覚がした。この年、1軍の春季キャンプに抜擢されていた細谷は同じ内野手として一緒に練習メニューをこなす。憧れ、尊敬をし続けた男と同じ空間で同じ時間を過ごし、白球を追いかける。夢のように感じた。

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「井口さんと一緒のチームになって、一緒に練習をする日が来るなんて夢にも思わなかった。凄いを通り越しているような感覚。緊張の連続でした」

 そんな井口と1月の沖縄自主トレを共にすることになるのは11年。10年オフには遊撃のレギュラーとして不動の地位を築いていた西岡剛内野手(現タイガース)がメジャー移籍をしてチームを離れることになったのがキッカケだった。内野手の細谷にとってはレギュラーをつかむ千載一遇の大チャンス。だから、シーズンオフに行われた球団納会の帰り際に大先輩を見つけると勇気を振り絞り、頭を下げた。「1月の自主トレ、一緒にやらせてください」。二つ返事で快諾をしてもらった。そして、その自主トレの日々は細谷にとって衝撃の連続だった。

「今までの自主トレの概念が180度、変わったような感覚でした。一流になるためにはこういうことをしないといけないのだと知りました。衝撃でした」

 朝の5時には起床して6時には1時間ほどひたすらランニング。その後、朝食をとり次から次へと基礎体力トレや技術練習などのメニューが続いた。無駄な時間がほとんどない濃密なトレーニングに最初は戸惑いながらも、なんとかしがみついた。今までの自分の甘さを痛感し、この世界で活躍するためにもっと自分を追い込み、突き詰めないといけないことを悟った日々だった。今の細谷にとって原点となっている経験だ。

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