ハム大谷2勝目、6回5安打1失点の粘投 MLB17球団27人の前でMAX162キロ
5四球も窮地は全て空振り三振で3つ目アウト奪取、ソフトBはシーズン100勝はならず
日本ハムが、大谷翔平投手の1失点の好投で白星を掴んだ。21日のソフトバンク戦(札幌D)。今季4度目の先発マウンドに上がった大谷が好投を見せると、打線もきっちりと援護。投打の歯車が噛み合い6-4で勝利し、大谷は今季2勝目を挙げた。
6回まで投げ、3者凡退は一度もなし。毎回走者を背負いながら、大谷は崩れなかった。2回1死二塁、3回2死二、三塁、6回2死満塁と得点圏に走者を置くと、ギアを挙げた。3回にはデスパイネに対して、この日最速となる162キロの真っ直ぐで空振りさせ、最後はスライダーで空振り三振。窮地は、全て空振り三振で3つ目のアウトを取った。
打線は初回、2死一塁で中田が左中間を破る適時二塁打を放って1点を先制。3回には石井一、西川、松本の3連打で2点を加えると、さらに「おにぎり君」横尾が左翼席へと飛び込む5号2ランを放ち、この回一挙に4得点。5回には大田の右犠飛でリードをさらに広げた。
大谷は6回108球を投げて、5安打5四球1失点の内容。メジャー17球団27人が視察する中で、2勝目を挙げた。2番手・白村は1アウトも取れずに無死満塁のピンチを招いて降板したが、3番手・公文、4番手・鍵谷が何とか反撃を2点で食い止め、8回はマーティン、9回は増井と繋いで辛くも逃げ切った。
ソフトバンクは先発の武田が乱調だった。初回に1点を失うと、3回には横尾の2ランなどで4失点。5回途中6安打4四死球で6点を失ってKO。右脇腹の負傷で登録抹消された柳田を欠いた打線は、大谷の前に1点止まり。7回に2点を返したが、武田が奪われた6点のビハインドが痛かった。90勝44敗で残り9試合となり、前人未到の100勝到達の可能性はなくなった。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)