要所でギア上げ奪三振 ソフトB工藤監督は日ハム大谷の投球をどう見たか

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

最速162キロで9奪三振、本調子ではなかったものの「さすがにいい投手」

 日本ハムの大谷翔平投手が、今季2勝目を挙げた。21日のソフトバンク戦(札幌D)で今季4度目の先発マウンドに上がり、6回5安打1失点。毎回走者を背負いながらも、要所でギアを上げた。最速162キロをマークし、9個の三振を奪った。

 悪いなりに、さすがと言える投球を見せた右腕。打ち崩せなかったソフトバンクの工藤公康監督も脱帽した。試合後には「真っ直ぐがあれだけ速くて、あのスライダー。フォークは前半あまり投げていなかったけど、中盤以降はフォークを交えてきた。追い込まれると、なかなか打つのは厳しい」とコメント。2回2死二塁で高谷はスライダー、3回2死二、三塁でデスパイネもスライダー、6回2死満塁で明石はフォークと、追い込まれてから、全て変化球で空振り三振に倒れ、あと1本を許してもらえなかった。

 8月31日の対戦では、4回途中4失点でマウンドから引きずり下ろしていたが、この日は完敗。「先に先にという形で打撃コーチも指示してくれて、打ちにはいっているんですけどね。一発で捉えきれていない。捉えられるとヒットになっているけど、ファールになったりすると、スライダーやフォークがある。さすがいいピッチャーですね」と認めていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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