まるで敗戦投手 MLB17球団27人の前で2勝目のハム大谷「抑えてるだけ」
ダメ出しの栗山監督「唯一言えるのはあんなに悪くても勝つということ」
吉井理人投手コーチは序盤のフォーク封印について「ブルペンであまり決まってなかったからじゃないですか」と推測した。「今日は10%も思ったようなボールを投げられていないんじゃないかな。でも、ゲームでの集中力と力加減で110球近くまで投げられたのは良かった。次は本当に(球数)制限なく投げてもいいのかなと思います。体の状態を見てからですけど」と評価した。
納得いく投球とはほど遠くても、抑えてしまうという事実が、大谷の桁違いのスケールを示している。「良くなかったですね」と開口一番に言った栗山英樹監督も「唯一言えるのはあんなに悪くても勝つということ」と潜在能力の高さに言及した。
残り12試合で登板機会は限られる。「今日のような内容じゃなくて、しっかり締めくくれるピッチングができれば」と力を込めた大谷。最後まで目指す投球を追求し続ける。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)