ホークス上林、“大谷撃ち”の裏にコーチの助言 会心一発に「奇跡です」
メジャー挑戦未発表も…「メジャーに行く前に対戦出来て良かったです」
ソフトバンクの上林誠知外野手が“大谷撃ち”だ。21日の日本ハム戦(札幌D)。日本ハム先発の大谷翔平投手から、4回にチーム唯一の得点となるソロ本塁打を放った。
この日が大谷と初対戦だった上林。ソフトバンク期待の若手が、球界を代表する二刀流右腕を打った。4回1死での第2打席。3ボール1ストライクからの5球目だった。内角への155キロの真っ直ぐを捉えた。「当てたら、勝手に飛んで行きました。力を抜いて打って、打った感覚もなかった」。打球は右翼席へと一直線。8月26日のロッテ戦(ヤフオクD)以来となる13号ソロとなった。
この打席の直前、この一発に導く一言があった。藤本博史打撃コーチから、上林にかけられた言葉。それは「相手の力を利用しろ」だった。
160キロ超のスピードを誇る大谷が相手だけに、力ずくで打つのではなく、ミートすることを意識。大谷のボールの勢いを、弾き返す狙いだった。「とにかくボールが速いので、遅れないようにと思って。軽く振りました。たまたまです。奇跡です」と振り返った上林。藤本コーチの助言そのままに、弾き返した一発だった。
今オフのメジャー挑戦の可能性が取り沙汰されている大谷。正式に決まっているわけではないのだが、上林はやや先走り「メジャーに行く前に対戦出来て良かったです」とコメントしていた。