ロッテ伊東監督、福岡ラストゲームで勝利「また対戦する時があるとしたら…」

ロッテ・伊東勤監督【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
ロッテ・伊東勤監督【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

在任期間はソフトBが3度優勝「どう立ち向かうか課題にしていた」

 ロッテが、今季のソフトバンク最終戦に勝利した。26日のソフトバンク戦(ヤフオクD)。同点で迎えた8回にキャプテン鈴木が起死回生の勝ち越しソロを放ち、これが決勝点に。今季限りで退任する伊東勤監督にとっても、福岡でのラストゲームを白星で飾り「いいところで打ってくれた。こういう形でやられていたパターンだったけど、花道を添えてくれた」と話した。

 2回1死から、井上が中前安打を放って出塁すると、中村が早大の先輩・和田から左翼への9号2ランを放って2点を先制。4回には1死二塁から井上が左前適時打を放って1点を加えた。先発の二木が5回に2本の本塁打などで同点に追いつかれたものの、8回に鈴木が岩嵜から勝ち越しソロを放ち、試合を決めた。

「二木は3点はもったいなかった。ボールが普段とは違った。それでも7回投げてくれたし、これで規定投球回はクリア出来る。悪いなりに抑えてくれた」と7回まで5安打3失点に抑え、7勝目をあげた右腕を称えた指揮官。試合後には、左翼席のロッテファンへの挨拶を終えると、西武時代にバッテリーを組んだソフトバンクの工藤公康監督からサプライズで花束を贈られた。

「ビジターに行くと、それぞれで(送ってくれる)。今日はずっと西武で同僚だった工藤監督からサプライズがあった。色々な思い出がありますが、あっという間の5年間だったような気がする」と若干、伊東監督は声を震わせた。

 今季ソフトバンクには7勝18敗と大きく負け越し、在任期間中は3度の優勝を許した。「今日は勝たせてもらったけど、この5年間ソフトバンクにどう立ち向かうか課題にしていた。結局、課題は破れなかったけど、最後にこういう形で送ってもらって感謝しています。ソフトバンクにはクライマックスを突破して、日本シリーズでパ・リーグの強さをセ・リーグに見せつけてもらいたい。また対戦する時があるとしたら、ソフトバンクを破ってみたいと思います」と話し、伊東監督は5年間、苦戦を強いられた宿敵にエールを送っていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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