上原浩治はRソックス守護神最高の成功例!? キンブレルの活躍で改めて脚光
10月も圧巻の活躍「ウエハラにできてトム・ゴードンにできなかったこと」
「今日においてのクローザーとは何たるかを示す良い例は、1988年のリー・スミスである。また、98年のトム・ゴードン、ジョナサン・パベルボンの2006、2009年シーズンは、コウジ・ウエハラの2013年シーズンと並んで、突出したものである」
このように、上原はクローザーとして最高の成功例だと紹介。2013年、加入1年目の日本人右腕は6月までは中継ぎだったため、評価しがたいものがあるとしつつ、クローザーを任されてからはほぼ完璧な活躍だったと絶賛。クローザーとして41試合に登板して4勝1敗、防御率0.41を残し、22回のセーブ機会のうち20回に成功。さらに、44回1/3を投げて被安打15、2四球、58奪三振という圧巻の成績を並べた上で「レッドソックスは、彼がクローザーで登板した試合は35勝6敗(勝率.854)の成績を残した」と、こちらもチームを勝たせる守護神だったと評価している。
ただ、上原がボストンで絶大な人気を誇るのは、この成績にプラスしてポストシーズンでの圧巻の活躍があったから。8回途中からの登板も厭わず、リーグ優勝決定シリーズではMVPに輝くなど、その存在感は圧倒的だった。ワールドシリーズ史上初の牽制アウトでの試合終了という“快挙“も成し遂げている。
「ゴードン、キンブレル、ウエハラ。彼らを区別するのは困難だ。ただ、ウエハラにできてゴードンにできなかったことを一つ挙げるなら、プレーオフに入っても活躍し続けたことだ。プレーオフの戦いぶりによって、キンブレルがレッドソックスのクローザーとして、最終的にどのランクに位置することになるか決まる」
キンブレルがレッドソックスでも伝説の存在となれるかは、レギュラーシーズン同様のピッチングをポストシーズンでも継続できるかにかかっている。
(Full-Count編集部)