CSへ光明、ホークス武田「だいぶ前に進んだと思う」
西武戦で粘投、今季6勝目
クライマックスシリーズに向けて、光が差してきた。ソフトバンクの武田翔太投手。29日の西武戦(ヤフオクD)で先発し、今季6勝目をマークした。7回にピンチを招いて降板し、リリーフ陣も打たれたため、4失点となったが、クライマックスシリーズでの先発登板に向けて、前進した姿を見せた。
初回、源田に右前安打を許し、2死から山川に甘く入った真っ直ぐを左翼席へと運ばれた。2ランとなり、2点の先制点を許した。だが、2回から6回まで走者を出しながらも、ゼロにまとめた。100球を超えた7回に四球と安打で無死一、三塁とされたところで降板したが、「いい形は出てきたかなと思う。だいぶ前に進んだと思う」と手応えを得た様子だった。
前回登板だった9月21日の日本ハム戦(札幌D)は5回途中6失点でKOされていた武田だが、この日はストレートが最速150キロをマークするなど、ボールに力強さが戻ってきた。「今日は全体的にフォームをゆっくり目にしたのが良かった」。試行錯誤の中で、復調へのきっかけを掴んだ。この日のピッチングには工藤公康監督も「球に力があったし、最後まで落ちなかった。前回よりいい形、本人の中にもしっくり来ているところがあると思う」と一定の評価を与えた。
10月18日から始まるクライマックスシリーズ・ファイナルステージの先発の座を争う武田。工藤監督は「もう1回登板の機会を与えようと思います。ブルペンではいいボールを投げられているので、実戦の中で投げた方が感じがつかめるかな、と」と話し、CSでの先発を念頭に置いて、残り試合でもう1試合登板の機会が与えられることになった。
「いい感じにはなってきた。次に繋がると思うし、CSを任せてもらえるのであれば、キッチリと投げられるように出来ればいいと思います」
一昨季、昨季と2年連続で2桁勝利を挙げている武田。本来の姿ならば、CSローテに入って当然の存在だけに、さらに状態を上げていきたいところだ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)