ロッテ西野が5か月ぶり1軍で勝負のマウンド「最後にチャンスをもらった」
今季は1勝3敗、来季につながるパフォーマンス披露なるか
ロッテの西野勇士投手が30日の楽天戦で約5か月ぶりに先発する。
5月2日の日本ハム戦では4回途中5失点で降板。今季3敗目を喫し、翌3日に登録を抹消された。昨年に続く肘の故障で、1か月半は登板を回避し、リハビリに務めた。2軍では13試合に登板し、3勝4敗、防御率4.88だった。「先発の1人として、来年どういう形になるかわからないが、怪我をする前の状態(のまま)なら厳しい」と、伊東監督は話す。
リハビリ中は、手術も検討したという。結局、メスを入れないことを決断。肩甲骨周りを中心とした肩の可動域を見直し、肘の靱帯をサポートする筋肉の強化を図ってきた。西野は「肘の負担を減らす柔軟性だったり、力を入れる部位だったり、試行錯誤して、色々勉強した。痛かった時のクセがしみついて、うまく投げられない時期もあったが、しっかり投げられるようになってきた。最後にこういうチャンスをもらった。しっかりやってきたことを出せたら」と、久しぶりの1軍マウンドに向けて意気込んだ。
4月13日のオリックス戦で今季初勝利も、今季は1勝3敗で防御率も5.23。年俸9500万円で昨年の1億円(金額は全て推定)からは減額されているが、シーズンの大半をファームで過ごすなど、期待に応えたシーズンとはならなかった。
プロ9年目。30日の楽天戦は、西野にとって野球人生をも左右しかねない大事な一戦になる。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)