ロッテ不遇のシーズンに現れた来季につながる希望、2年目左腕が見せた輝き

プロ初先発ではNPB通算10万号を被弾で黒星も、3回連続3者凡退を披露

 爆発力のあるオリックス打線を相手に、6回で93球を投げ、被安打5、奪三振5、失点4。落ち着いた立ち上がりを披露し、2回からは3イニングス連続で3者凡退に抑えた。失投を確実に仕留められ、T-岡田選手からプロ野球公式戦通算9万9999号、マレーロ選手から10万号のメモリアル弾を浴びてしまったが、キレのある直球を主体として、打者のタイミングを外すチェンジアップが光った。

 指揮官も、成田投手のテンポの良さと「攻める姿勢」を高く評価。この日は、被弾したことも含めて、収穫の多いマウンドになったことだろう。女性ファンが選ぶ「2017マリーンズ・イケメン5」にランクインするなど、甘いマスクですでに人気を集めている成田投手だが、これからはその左腕でもファンの心をつかんでくれそうだ。

 今季の千葉ロッテは成田投手だけでなく、新人投手が奮闘している。開幕から10試合連続無失点を記録した有吉投手は1軍ブルペンにすっかり定着。チーム2番目となる52試合に登板し、2勝5敗16ホールド1セーブ、防御率2.92だ。先発陣では、後半戦からローテーション入りした酒居投手が4勝1敗と、安定感のある投球で存在感を見せ付けている。

 苦しむチームを立て直すには若い力が必要だ。来季を見据えた戦いの中、どれだけアピールすることができるか。若武者の成長が、今から楽しみでならない。

【動画】ロッテ成田、本拠地初登板で嬉しいプロ初奪三振

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