田澤純一の「最もユニークな快挙」 マーリンズでも「ハイチュウ」が大人気!?

ハイチュウとの“再会”を喜ぶ選手も「20個くらい食べちゃうんだ」

 その人気は凄まじく、田澤が日系スーパーなどで買うだけでは追いつかなかったため、森永アメリカに“まとめ買い”を頼んだところ、無料で提供を受けることになったと、特集では回顧。「ハイチュウ」は瞬く間に他チームにも広がり、「レッドソックスやツインズ、カブスとスポンサー契約を結び、松坂大輔がメッツに、エイドリアン・ゴンザレスがドジャースに広めていった」という。当時、黒田博樹らが所属するヤンキースでも、クラブハウスには「ハイチュウ」が置かれており、選手の“大争奪戦”が繰り広げられていた。「ハイチュウ」の年間売上は飛躍的にアップしたため、現在ではアメリカの大手スーパーでも買えるようになったというのだ。

 当然、田澤はマーリンズにも「ハイチュウ」を持ち込んだ。2012年にレッドソックスでもチームメートだったマイク・アビーレスは記事の中で「タザワは大きな箱を持ってくる時はみんなに配るんだ。『ほしい? ほしい?』って。みんな隠してあるのを持ってるから、みんなでシェアする分には手を出さないんだ」と、ハイチュウとの“再会”について嬉しそうに話している。さらに「大きな砂糖の塊を味わってるって感じじゃないんだ。そうかもしれないけどね。キャンディーみたいなんだけど、甘すぎないから、”マズっ”ってなって1個しか食べられないなんてことはない。20個くらい食べちゃうんだ」とも明かしており、まさに虜の様子だ。

 田澤自身が「アメリカの人がハイチュウを気に入ってくれてうれしいです。でもお金が入るわけではないし、ビジネスというわけではないんです」と通訳を介してコメントしている通り、誰かに頼まれたわけでもない。選手が気に入ってくれるから、持ち込んでいるだけ。ただ、ハイチュウを広めた“伝道師”として、メジャー史に名前が残るなんてことも、あるかもしれない。

(Full-Count編集部)

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